>388
>どこの誰の研究でどういう形で査読経て公表されてるん?
>まさかぼくの夏休みの自由研究?

海外論文に手を出せないような貴官にも判るように
日本語でも下記の論文とかあるでw

ドイツ統一交渉とアメリカ外交 -NATO東方拡大に関する「密約」論争と政権中枢の路線対立-(上)(下)

特に(上)が統一ドイツのNATO加盟にかんする米ソ交渉経緯を公開資料から追った海外の先行研究の紹介と経緯記述に集中している。ググればPDFで出てくる。

結論:
89年に米国はキッシンジャーを派遣し
・ソ連側の東欧民主化の容認
・アメリカ側のソ連不利な形で東欧問題干渉
という密約を基礎として、軍備管理交渉を希望したが、これは途中で挫折(後にベーカーが暴露)

ベルリンの壁崩壊後の急展開の中の米ソ交渉において、統一ドイツのNATO化を強く希求する米側は
90年2月9日にベーカー国務長官が
 「(統一)ドイツはNATOに帰属するが、東独(の領域)には(NATOの)軍事的プレゼンスを拡大しない」
 「NATOの管轄範囲を1インチも拡大しない」と発言
90年2月10日に独コール首相が
 「もちろんNATOの領域を現在のドイツ民主共和(東独)の領域に拡大することはできない」と発言

これはベーカーの勇み足であったらしいが、ソ連側はこれを公式のもlのと受け取った。
そして、これはソ連側のミスだが、ゴルバチョフはこの文書化をしないまま交渉を進めてしまった。
さらに米側も交渉成立を優先し、この誤解をその場で積極的に解こうとはぜず明確化させなかった。