上総 広常(かずさ ひろつね)は治承4年(1180年)8月に打倒平氏の兵を挙げ、
9月の石橋山の戦いに敗れた源頼朝が、安房国で再挙を図ると、
広常は上総国内の平家方を掃討し、又従兄弟の千葉常胤とともに
2万騎の大軍を率いて頼朝のもとへ参陣した。
『吾妻鏡』では、『将門記』の古事をひきながら、場合によっては頼朝を討ってやろうと
「内に二図の存念」を持っていたが、頼朝の毅然とした態度に「害心を変じ、和順を奉る」とはある。

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