後編
ここにきて、トヨタの「劣化」がはじまった…!「エース社員」退社のウラで起こっていること
https://news.yahoo.co.jp/articles/33282d8c6c574d571cb3c1ad6a171f619a25025c

章男社長の好き嫌いや思いつきで、出世できるか否かが決まる―。
急速な人材流出の陰には、そんな理不尽な思いを抱く社員が増えていることがあるのは間違いない。

また、トヨタの「正部長」ともなれば、社員100人程度の中小企業1社を束ねるほどの見識や力量が求められるが、
「組織マネジメントの経験もないまま、好き嫌い人事で抜擢される本部長や役員も増えている」と、ある元役員は説明する。

その一人が、最高財務責任者(CFO)を務める近健太氏と見る向きは多い。
経理部出身の近氏は長らく章男社長の秘書を務めたが、秘書からいきなり経理部長に戻り、すぐCFOに昇格した。

トヨタ全社の収益管理を担う経理部は、人事部と並ぶトヨタの「要」だ。
その「正部長」にいきなり近氏が就くのは難しいと、当時の大竹哲也専務・経理本部長は難色を示したという。

しかしこれが章男社長の逆鱗に触れ、大竹氏は関連のブレーキ部品メーカー社長に左遷されてしまった。