お目汚しシツレイ。ちょい小ネタを何回かに分けて投下。

---……ロシア=サンは焦りを感じ始めていた。

「おかしい。本来であればウクライナ=サン如きサンシタを倒すのは、私にとってはベイビー・サブミッションのはず。
「長きに渡る演習で補給が絶え、空腹となったせいで本来のカラテが発揮できていない?今すぐどこかで食料を調達せねば!
その時焦るロシア=サンの足元に転がり出た物体があった。見るとそれはキリル文字で「トテモ・オイシイ」「ゴアンシン」と記されたなにかの缶詰。

賢明な読者の皆さんならとっくにご承知のことであろうが、缶詰は戦場における高効率のエネルギー源であり、一口食べればたちどころにニンジャ回復力を復活させる食料である。空腹に苛まれる今のロシア=サンにとってはまさにブッダオハギ。おお、ブッダよ起きておられたのですか!
ロシア=サンは鋭い手刀で缶詰を開け、油断なく周囲に目線を配り警戒を怠ることなく中身を口に運ぶ。

(地の文=サン:缶詰を食べている。缶詰を食べている。缶詰を食べている)

その時である。
「グワーッ!」
すっかり人通りの少なくなったキーウの通りに突如ロシア=サンの悲鳴が響き渡った!
「アバーッ、アバババ」
(続く)