米国防総省の戦況分析

【キエフ情勢】
・北西からは中心部まで15キロにとどまる。後方部隊は前進あり
・北からはチェルニヒウを包囲し、そこで停滞
・北東からは20~30キロまで接近(昨日は40キロ)
・東からの部隊、多くはスムイ方面に後退。理由は不明
・車列は一部が樹木の陰に移動し攻撃を回避

【空軍の活動状況】
・ロシア空軍は1日平均200回の出撃
・リスクを避ける慎重さがみられる。一部はウクライナ上空に入らない場合も
・ウクライナ空軍は56機(80%以上)の戦闘機が無傷で残っているが、1日5〜10回しか出撃せず

【ロシア軍苦戦の理由】
・ウクライナ軍の奇襲・速攻が効果的
・ロシアのインテリジェンスが抵抗の強さを考慮せず
・大規模作戦の経験不足。兵站に課題。大規模戦は、第2次世界大戦以来
・連携不足。現代兵器は揃っていても、適切に運用できず。地上と航空部隊が連携できず

【ウクライナの防衛作戦】
・ドローンを監視や兵器運搬に活用。ロシアのレーダー下を飛行して効果を発揮
・MANPADS含む対空ミサイルの効果的な活用。素早く賢く使っている
・戦闘機はロシアに撃墜される恐れもあり、出撃をあまり必要とせず

【両軍の戦力】
・ロシア軍は戦闘力の90%を維持
・外国人部隊は1万6000人の予定というが、シリア以外の募集の動きは確認できず。ウクライナ入りしたという情報もなし
・ロシア国内からの追加派兵の動きなし
・ウクライナ軍も戦闘力の90%強を維持