防大院卒という変わった朝日新聞記者の続報レポートきた

ウクライナ侵攻 背後の情報戦(3) ロシア軍の停滞のワケを読み解く
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000247792.html?display=full

ウクライナ軍の戦い方は進撃しつつロシア軍の陣地や拠点を正面から叩くという
積極攻勢ではなく、あくまで道路上を進んでくるロシアの小規模の車列を後方に
回り込んで待ち伏せて叩く、という守勢的な作戦だ。

待ち伏せには敵がやってくる位置とタイミングを正確に把握することが必須なのは
言うまでもない。前述の軍関係者はアメリカのインテリジェンス支援があるのではないか、と疑う。

この疑問は3月2日のホワイトハウスのサキ報道官の会見で氷解した。
記者に問われるとサキ報道官はあっさりウクライナ側に「リアルタイムで」
インテリジェンスの提供をしていることを明らかにしている。
CNNによれば、アメリカ軍はロシア軍の動きや位置に関する情報を入手して
30分から1時間以内にウクライナ側に伝達しているという。おそらくこれは
大まかな動き、たとえばロシア軍の輸送トラックの車列がどの道をどの方角に
向かいつつある、という情報なのだろう。

「ウクライナ軍、そして人々は勇敢に、そしてクリエイティブに戦っている」
(アメリカ国防総省)。まさにウクライナが見せている抵抗は勇気にあふれ、創造的な戦法がとられている。

クリエイティブな戦い方といえば、極めつけはウクライナ軍がロシア軍パイロット
に呼び掛けている懸賞金だ。航空機であれば100万ドル、ヘリコプターであれば
50万ドルの懸賞金を渡すので投降を呼びかけているのだ。懸賞金目当てで
機体ごとパイロットが投稿すれば、ロシア軍にこちらの犠牲なしで実質的な
ダメージを与えられるという、合理的でユニークな発想だ。
SNS上にはウクライナ軍に身分を見破られて捕らえられた工作員たちとされる
写真が出回っている。ウクライナ側はロシア人には発音しにくいウクライナの
方言を合言葉にして、それを言えなかった工作員たちを次々に見破っていったとも言われている。