今月の軍事研究を立ち読みしてきたけど、ウクライナ軍の項目は中々興味深かった。

これが書かれた時点ではまだロシア軍の侵攻前だったから、今の視点で読むと色々ツッコみどころはありますが。

まずウクライナ軍の戦意や防空能力をかなり低めに見積もっており、ロシア軍の大規模集中空爆でウクライナの空軍と
防空網は瞬く間に壊滅し、陸軍の装備の旧式さも相まってウクライナ軍の劣勢は確実という論調でした。

無論我々にしてもここまでウクライナ軍が健闘し、限定的とは言え制空権も今なお保持するとは想定していなかったから、
その辺はまぁ大目に見ましょう。

ウクライナ軍の防空の根幹を成すS-300はランチャーが250両もあるそうで、これだけ多いとロシアの初動の手を抜いた
空爆で潰し切れなかったのはさもありなん。
実働のランチャーがその半分程度でも、ロシア空軍の活動を制約するには十分な数でしょう。
その他にも中・短射程のSAM車両が数百両単位で有しているのだから、ロシア軍機が危険な低空攻撃を強いられ、
ウクライナ軍の携帯SAMに次々討ち取られるのも当然の事ですが。

そしてウクライナ陸軍は2014年の東部での戦いで戦車とIFV/APCを数百両づつ失っており、特にIFVの損失が
甚大で2022年の時点でもその損害は補充し切れないレベルであったと。

今回プーチンがウクライナ軍を侮り腐った納屋扱いして攻め込んだのも、その時のウクライナ軍の弱体ぶりから学習し、
2022年になってもロクに成長していないとの思い込みがあったのではないかと、ウリは思うのですが。