https://twitter.com/takano_r/status/1503570304324767747

ロシアの軍事力をなぜ過大評価していたのか、についての軍事専門家マイケル・コフマン氏の長文スレッド(要約)。
「軍事力を評価するには、その文脈が重要になる。お金を数えるのとはわけが違う…」
「たとえば台湾との戦争における中国の軍事力の評価は、インドとの戦争を想定した時とは異なってくる。条件と前提が非常に大事になる。
なのでロシア軍のパフォーマンスのうち何が一般化できるて、何が状況に特有なものなのかを議論する必要がある」
「なぜロシアの軍事力を過大評価してしまったのか。まず比較する例がなかった。ウクライナのような規模や能力の相手に対し、ロシアの軍事力を試したことがなかった。
シリア内戦や14年のウクライナ危機は限定的な戦いで、ロシアが作戦のペースを握ることができた。大規模な演習も、台本通りだった」
「次に、ウクライナ軍は都市部の地形を巧みに利用し、待ち伏せしたり、小部隊で動いたりしている。ロシア軍を、大規模な部隊が優位に立てない戦いに追い込んでいる」
「ロシアの軍事戦略の選択も、この戦争のためにつくられたものではなかった。人員や即応力、補給の面をみると、戦略的な地上攻撃を維持したり、ウクライナのような広い土地を保持するようにはできていない」
「もちろん、これだけでは補給や通信、防空能力などがメチャクチャであることは説明しきれない。軍事分析コミュニティーの中では戦前、ロシアの軍事力について一定の認識があった。
ただ、過小評価するよりは良いだろうということで、仮定が過大評価の方向にブレることはよくある」
「この戦争はロシア軍を何年も後退させ、その評判に大きな傷をつけるだろう。しかし、問題はそこから何が学べるか。次の戦いに適用できることはなにか。
過小評価をしてもよくない。どちらの極端さも役には立つことはない」
https://twitter.com/5chan_nel (5ch newer account)