一部の海外メディアが、大枠が決まったロシア-ウクライナ間の停戦合意文書の内容とかいう代物を報道し始めているの。

それによると、
1. 両国はお互いの主権と独立を認め、保障する。
2. 両国はお互いに合意成立後24時間以内に捕虜・政治犯など犯罪者として収容した者などを釈放する。
3. ウクライナは中立国を維持することを宣言し、今後15年はNATOに加盟しないと宣誓する。
 15年以内に再びロシアがウクライナに直接・間接的軍事行動をとらない限り、ウクライナはこの宣誓を順守する。
 また、15年経過後も、NATO加盟の是非を国民投票に付託し、有権者の2/3以上が賛成しない限りは、加盟に向けた動きを
 開始しない。。
4. ウクライナはドネツク共和国およびルガンスク共和国に対する特別な地位を認める。
 詳細は今後の講和条約締結時に詰めるが、ウクライナは両共和国の安全を保障する。
 いっぽう、ロシアも講和条約締結から15年経過するまでの間は、両共和国をロシア領に編入することはしない。
5. ウクライナはクリミアに対する主権を放棄し、ロシアがクリミアを併合することを認める。
 ただし、この条項に関しては、2022年末までロシアが停戦合意に基づく諸条件を順守することを条件とする。
6. クリミアの主権移譲に伴い、開戦までウクライナが実施していた上水道遮断は今後実施しない。
7. ウクライナが2014年以降実施してきた、クリミア占領に対する報復措置も、合意成立後速やかに終了させる。
8. ウクライナのEU加盟申請に関しては、ロシアは反対・干渉しないことを約束する。
9. 両国は開戦後に開始したあらゆる経済・貿易など制裁を解除する。
10.ロシアは今後10年間はウクライナへの天然ガス輸出を(代金未払いなどがあったとしても)保障する。
11.ウクライナ側の天然ガス未払代金などについては免除する。
12.両国とも、天然ガス代金未払問題について国際仲裁裁判所で争われている訴訟は、和解が成立したとして取り下げる。
13.両国はお互いに軍事行動、直接・間接的なサイバー攻撃、プロパガンダ、選挙干渉など、あらゆる敵対的行動を中止し、
 そのことを保障することに同意する。
14.両国の関係修復に向けた最初の一歩として、2023年1月1日より、両国間の直行便を再開する。