奪った兵器でロシア軍に反撃、ウクライナ軍の「再生工場」を取材 キエフ
CNN 3/23(水) 6:56

遠方でロケット弾を発射する音がウクライナ首都キエフの朝の静寂を破る。
「あれは我々がホストメル付近のロシア軍の陣地を攻撃している音だ」。 ロケット弾が一斉に発射される中、ウクライナ人兵士の1人がそう語った。

今回の場合、ウクライナ軍がロシアの侵攻軍を狙って使用しているロケット弾は、実はロシア製だ。

ウクライナ領土防衛隊の幹部を務める海軍退役軍人、ユーリ・ゴロドフ氏は「昨晩ウクライナ軍のもとにウラガンミサイル24発を送った。
我が国の都市上空に飛ばす目的で運び込まれたものだ」と明かす。

「我々はミサイルを無傷の状態のまま奪取し、夜間にウクライナ軍に渡した。いまはウクライナ軍がミサイルを打ち返している」(ゴロドフ氏)

ゴロドフ氏はロシア軍が放棄したり、同軍から奪ったりした軍装備品を再利用するうえで重要な役割を担う。

「ロシア軍から奪ったものは全てウクライナ軍に引き渡している」(ゴロドフ氏)

CNN取材班が廃品工場を訪れたところ、ウクライナ軍は目標発見に使われる砲兵支援車の部品を取り外していた。
ロシア軍のマークの上にはすでにウクライナ国旗が描かれており、ゴロドフ氏らは車両を前線に送り返す前に通信機器の取り外しを行っているところだった。

「今後は負傷者の搬送に使う予定だ」とゴロドフ氏は語り、ウクライナの戦争努力にとって「重要」な貢献をしてくれるだろうと言い添えた。
(続く)
https://news.yahoo.co.jp/articles/16abd62e0598aa0233c650c7abab5a27ed8959fb?page=1