志位氏は、平和の問題について、ロシアの無法を見て「日本の平和は大丈夫か」と心配する声もあると述べ、
「相手が『軍事、核兵器、力の論理』できた時に、こちらも『軍事、核兵器、力の論理』で対抗すればどうなるか。
『軍事対軍事』の果てしない悪循環になり、戦争につながる一番危険な道に落ち込むことになります。
憲法9条を生かして東アジアを平和な地域にする外交戦略こそ必要ではないでしょうか」と強調。
「危機に乗じて憲法9条を改定し、『軍事対軍事』の危険な道に日本を引き込む危険な動きを断固として止めましょう」と訴えました。

 その上で志位氏は、東南アジア諸国連合(ASEAN)と協力し、東アジアサミットの活用・強化で東アジアを「平和と協力の地域」にする日本共産党の「外交ビジョン」を縦横に語りました。

 志位氏は、日本共産党の疑問に答える「はてな」リーフの中身を語りました。
その中で、「日米安保条約」について「日米軍事同盟には、他の軍事同盟とは違う特別の危険があります。
在日米軍は、海兵隊、空母、強襲揚陸艦など『日本を守る』ためのものでなく、海外への『殴り込み』を任務にする部隊ばかりです。
こんな物騒な軍隊に基地を貸している国は世界で日本だけです」と強調。「日本を危険にさらす日米安保条約を国民多数の合意で廃棄し、本当の独立国といえる日本をつくりましょう」と訴えました。

 “アメリカがいうことを聞くのか?”との疑問については「日米安保条約では第10条に『一方が通告すれば1年後に終了』と書いてあります」と説明。
「日米関係は『日米友好条約』を結び、対等・平等・友好の日米新時代を築きたい。これが共産党の大展望です」と訴えました。

 また、「自衛隊」の問題については「いま一番大事なのは『なくすかどうか』ではありません。安保法制を廃止して海外の戦場に自衛隊員を送ることをやめさせる。
この一点で協力することが一番大事なことです」と指摘。その上で、自衛隊と憲法9条の矛盾の解消の道筋は
「9条の理想にむけて、国民合意で、一歩一歩、自衛隊の現実を変えていく。
将来、国民の圧倒的多数が『自衛隊がなくても安心だ』という合意が成熟したところで初めて、9条の理想に向けて踏み出そうというのが共産党のプランです」と語りました。