https://www.theatlantic.com/ideas/archive/2022/03/american-volunteer-foreign-fighters-ukraine-russia-war/627604/
そこで、ジェドは2つ目のテーマに取り掛かった。ロシアの戦術とドクトリンだ。彼は、この数週間、キエフの北西にある塹壕で過ごしてきたという。
「ロシア人には想像力がない。砲撃し、大編隊で攻撃し、失敗したらまた同じことを繰り返す。一方、ウクライナ軍は夜な夜な小集団でロシア軍の陣地を襲い、疲弊させていった」
ロシアのドクトリンは中央集権的な指揮統制であるのに対し、ミッション型指揮統制はその名の通り、一兵卒から将官まで、任務を理解するだけでなく、その任務達成のために混沌とし変化し続ける戦場の状況に合わせて、個々の兵士が主体性を発揮することが重要である。
ロシア軍はプーチン政権下で近代化を遂げたが、NATO軍の特徴であり、ウクライナ軍が採用しているような分散型ミッション型の指揮統制構造を採用したことは一度もない。
「ロシア軍は兵士に権限を与えない」とザゴロドニク氏は説明する。「A地点からB地点へ行けと指示し、B地点に着いてから次の行き先を指示する。このような中央集権的な指揮統制はうまくいきますが、それは出来事が計画通りに進んだときだけです。計画がまとまらないとき、彼らの中央集権的な方法は崩壊する。誰も適応できず、キエフ郊外の40マイルに及ぶ交通渋滞のようなことが起こるのです」

ロシア兵の知識不足は、ジェドから聞いた話と一致している。それは、ロシア兵個人の知識不足がもたらす結果を突きつけるものであった。塹壕への夜間攻撃に失敗したとき、ロシア兵の一団が近くの森で迷子になった。
「やがて彼らは大声で呼び始めた。私はどうすることもできず、申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまった。彼らはどうしていいのか混乱していた」
「彼らをどうしたんですか」と聞くと、彼は険しい顔をした。