レオニード・イヴァショフ上級大将(退役)

「以前はロシア(ソ連)は、いつも、他の手段がなかったり、国家や社会にとって決定的に重要な利益が脅威にさらされた時などに、仕方なく(正義ある)戦争を行っていた」
「概して、戦略的安定性が維持されており、核兵器は理想的なコントロール下にあり、北大西洋条約機構(NATO)軍部隊は増強しておらず、脅威的活発性は見られていない」
「ウクライナがロシアにとって友好的な隣国であり続けるためには、ウクライナのためにロシアの国家モデル、政権体制モデルの魅力を示すことが不可欠であることは明白だ」
世界の大半の国がクリミアとセヴァストーポリをロシア領として認めていないことを喚起しつつ、
「それが、ロシアの外政に力がないこと、内政に魅力が欠けていることを説得力を持って示している」
同氏は、ロシアがウクライナに対して軍事力を行使することの問題につき、
「第一にそれは、ロシアそのものの国家としての存在に疑義を呈するものだ。第二に、それはロシア人とウクライナ人を永遠に『死の敵』としてしまう」
「さらに、ロシアは、間違いなく、平和と国際安全保障に脅威をもたらす国というカテゴリーに入れられ、重い制裁が科され、国際社会からの追放者となり、独立国家としての地位を剥奪される可能性もある」