国債の日銀買取の仕組み

日銀は年度末に決算がするが、売り上げから人件費などの経費を差し引いた利益を国庫に納付する必要がある。
これを「日銀納付金」という。

日銀が保有する国債が満期になると、財務省は満期になった国債と引き換えに元本を日銀に交付する
一方で、交付された元本は全部が日銀の純利益になってしまい日銀納金になる
なので年度末に、国債の元本と日銀納付金を相殺する処理が行われる
（実際の現金が動くのではなく、日銀にある政府口座と日銀口座間の数字上のやり取りだけ）

このような償却する仕組みがあるが、
現在は国債が満期になったら借り換えをして満期延長している。

政府が国債の償却処理を指示すれば、瞬時に５００兆円ぐらいの国債が消える。

国債の返済のための増税は必要ないのである。
この場合に国民の不利益は５００兆円分ものインフレである。もっと言うと預金の価値の毀損。
この５００兆円分のインフレは日銀が国債を市場から買い取った時点で発生しているが
何か実感があるだろうか？