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英国のフィッシュ・アンド・チップス痛撃、ロシアのウクライナ侵攻
https://www.afpbb.com/articles/-/3399191

2022年4月10日 11:00
発信地:ブライトン/英国 [ 英国 ヨーロッパ ロシア ウクライナ ロシア・CIS ]
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【4月10日 AFP】英国の名物料理フィッシュ・アンド・チップスが、ロシアのウクライナ侵攻により危機に直面している。
欧州連合(EU)からの離脱(ブレグジット、Brexit)、新型コロナウイルスの流行という二つの嵐を乗り切り、インフレ高進の荒波と闘っているフィッシュ・アンド・チップス店のうち、数千店がウクライナ危機で「沈没」してしまうかもしれない。
 英国のフィッシュ・アンド・チップス業界団体「全国フィッシュ・フライヤーズ連盟(NFFF)」のアンドルー・クルック(Andrew Crook)会長によれば、英国内のフィッシュ・アンド・チップス店で使われるタラ科の白身魚の30〜40%はロシア産で、揚げ油に使われる植物油はウクライナが世界最大の輸出国だ。
「ウクライナでの戦争の影響で、魚が手に入らない」「注文してもわずかしか手に入らない。価格も昨年の2倍になった」とサンドゥさんはAFPに語った。植物油を入手するのも難しくなっているという。
英政府が3月中旬にロシア産の白身魚に35%の関税を科した影響が出始めている。エネルギー価格の高騰も追い打ちとなっている。
■物価の高騰
 英国の「国民食」とも言われるフィッシュ・アンド・チップスは、1860年代に誕生し、労働者階級の日常食として普及した。塩とビネガーをたっぷりかけて食べるテークアウトの定番メニューで、かつては古新聞に包んで提供された。グリーンピースのディップやタルタルソースが添えられることも多い。
 しかし、人口動態や食生活の変化により、近年その人気は衰えている。
 英国では燃料費の高騰を受けて出港を見合わせる漁船も出ており、魚の価格はさらに上昇している。
 一方、新型コロナの流行中に12.5%に引き下げられていた付加価値税(VAT)は、20%に戻される予定だ。