極右「アゾフ大隊」、ウクライナの抵抗で存在感 ネオナチの過去がロシアの攻撃材料に

CNN) ロシアのプーチン大統領は今回のウクライナ侵攻を「ネオナチ」の手からロシア語話者を守る「特別作戦」と位置づけた。

プーチン氏は2月24日の侵攻開始直前に行った演説で、ウクライナの「非軍事化と非ナチス化を目指す」と表明。これはウクライナのゼレンスキー大統領がユダヤ人であることを無視した発言だった。
ロシア大統領府にとって特別作戦の「最重要証拠」となるのが極右の「アゾフ運動」だ。同運動はここ10年近くウクライナの軍事、政治情勢の一部になっている。
アゾフの軍事部門と政治部門は2016年、極右「国民軍団党」の設立に伴い正式に分離した。この時には既にアゾフ大隊はウクライナ国家親衛隊に統合されていた。

効果的な戦闘部隊として現在の紛争に深く関与するアゾフ大隊だが、ネオナチ的な傾向を有していた過去があり、その傾向はウクライナ軍への統合後も完全には消えていない。
自律的な民兵集団としての最盛期には、白人至上主義やネオナチの思想および記章との結びつきが指摘されたこともある。14、15両年にマリウポリやその周辺で特に活発な活動を展開し、現地のCNN取材班は当時、アゾフがネオナチのエンブレムなどを採用していると報じていた。
ウクライナ国家親衛隊への統合後、米連邦議会でアゾフ運動を外国テロ組織に指定する案が審議された際には、ウクライナのアバコフ内相(当時)が同部隊を擁護。19年のオンライン新聞ウクライナ・プラウダの取材に「(アゾフ構成員の間で)ナチス思想が広がっているとする恥ずべき情報工作は、アゾフ部隊とウクライナ国家親衛隊の信用をおとしめる意図的な企てだ」と語った。
アゾフ大隊はいまも比較的自律的な組織として活動しており、最近はマリウポリ防衛で存在感を発揮した。

https://www.cnn.co.jp/world/35185777.html
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