マーク・F・カンシアン
国際安全保障プログラム上級顧問の記事

『この4週間の戦闘でロシアは投入兵力の1/4を失った可能性がある』
https://twitter.com/Col_AYABE/status/1510769335769260035
NATOは戦死者を7千〜1万5千と見積もる。即時回復不可能な負傷者は通常、戦死者の倍であり、つまり現時点の損害は21000〜45000。
投入兵力から治安部隊や民兵を除いた数=14万人の1/4に昇る。

第2次大戦と比べれば小さい損害だが、現在の小さなロシア軍にとっては大きすぎる。10年間続いたアフガン紛争でも死者は合計1万4千。
ロシアは増援と交代人員を送り込んだ。これでいくらかは補填されるだろうが、
初期派遣兵士に比べて経験と練度に劣る。特に空挺のような精鋭部隊でこの差は顕著だろう。

冷戦期、350万人を誇ったソ連軍は遠く去り、現在のロシア軍は総数90万人、うち陸軍28万人。
ロシアは強固な予備役を欠いている。原則として兵役経験者は再召集されることがあり、
現在実施されている可能性もあるのだが、彼らは兵役期間のあと訓練が無く練度は維持されていないのだ。

ロシアはNATO諸国のような再訓練を行う予備役システムを作ろうと試みたようだが、あまり進んでいないようだ。
例えばアメリカは130万人の現役兵と、80万人のよく訓練された予備役を有する。つまりロシアの約2倍の、
よく訓練された兵士を持っているわけだ。

多くの識者が、プーチンが客観的情報を得ていないと疑い、困難な状況を理解できていないと考えているが、
やがては戦場の現実を認識せざるを得なくなるはずだ。
そうなることでプーチンが交渉を真剣に考えるるキッカケになるかもしれないだろう。
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