北部へ撤退した部隊の再編は相当かかるとのこと

戦争研究所(ISW) ロシア攻勢戦役評価 1530 ET 03.04.2022 (0430 JST 04.04.2022)
https://twitter.com/GdPanzergraf/status/1510822823081635842
@ ウクライナは“キーウの戦い”に勝利した。そしてロシア軍はドニプロ川両岸からの無秩序な撤退を完了しつつある。

A キーウ周辺から撤退したロシア軍が再度戦闘に加わるためには、相当な時間がかかる可能性が大きい。

B ロシア軍の間で戦闘命令を拒否する事案が続いており、
ここ数日中にドンバス近くに配置された2個大隊戦術群(BTG)を、南オセチアの駐屯地に戻すことにもつながった。

C キーウを首都とする独立したウクライナ国家がこれからも存続することは、現時点でまったく疑いようがなくなった。
しかし、多くの戦闘が続いており、この戦争は一方でロシアの戦争への取り組み方を変化させる可能性がある。

▼評価報告から一部抜粋(個人的注目点のみ)
? 無秩序なキーウ周辺からの撤退によって、残置されたロシア兵やロシア軍部隊が生じており、
ウクライナ軍はその掃討を行っている(なお、ウクライナはそのようなロシア兵を“迷子になったオーク”と呼んでいる)。

? 現戦線を基準に停戦または和平合意を結ぶのは、開戦前よりロシアに有利な環境を用意することになる。
「キーウの戦いでのウクライナの勝利は重要だが、決定的なものではない」。

? ロシア軍がウクライナ北部から無秩序に撤退した結果、これらの部隊は長期間、戦力にならないだろう。

? ロシア軍は、キーウ北のドニプロ東岸からの完全撤退と並行して、ブロバルイから東へ、
チェルニヒウから北へ向かう撤退も実行している可能性が大きい。

? ロシア軍内での戦闘命令拒否の例。第31独立空挺旅団の25名の兵卒。第3自動車化狙撃師団隷下部隊の複数の指揮官。

? 過去24時間、東部ウクライナでのロシア軍の攻勢に目立った進捗はない。

? マリウポリの情勢は不明だが、ロシア側から同市占領のプロパガンダ目的の発表も未だなく、
まだ完全にロシアの手に落ちたわけではないと判断できる。

? ルハンシク人民共和国がルハンシク州の複数の町村を占領したと発表しているが、
これに反するウクライナ側の情報もあり、情勢は未だ不明

イジューム方面のロシア軍は、過去24時間、大規模な攻勢を発動しなかった。
また、ウクライナ参謀本部によると、ハルキウへの砲撃の激しさは弱まりつつあるとのこと。

ロシア軍はコノトプを放棄した可能性が大きい。ハルキウから西に展開するロシア軍も、
ブロバルイからの部隊撤退が完了し次第、その大部分が現地点を放棄するものと考えられる。
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