ウクライナで化学兵器想定、WHO「対応策練っている」

【パリ=白石透冴】世界保健機関(WHO)のハンス・クルーゲ欧州地域事務局長は7日、ロシア軍がウクライナ侵攻で化学兵器を使った場合を想定し、対応策を検討していると明らかにした。同氏は「これから戦争の状況が悪化しないという保証はない」と語った。

クルーゲ氏は記者会見で「ウクライナ国民に影響を与える様々な事態の対応策を練っている。たとえば多数の犠牲者が出たり、化学兵器が使われたりする状況だ」と説明した。具体的な内容は明かさなかった。
ロシアは当初計画したとみられる進軍ができておらず、化学兵器を使って戦局を打開するのではないかという懸念が出ている。バイデン米大統領は3月下旬、ロシアが化学兵器を使った場合には対抗措置をとると表明し、けん制している。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR07DZX0X00C22A4000000/