ありうる北朝鮮の参戦

コリア・レポート編集長の辺真一氏はこう言う。

「北朝鮮が自ら手を挙げることはないでしょうが、ロシアから“たってのお願いだ”と強く要請されたら、断らない可能性があります。
旧ソ連時代から北朝鮮はロシアに助けられてきた。朝鮮戦争の時も支援を受け、プーチン大統領には、100億ドルの債務を免除してもらっています。恩を返すなら、いましかないと考えてもおかしくない。
なにより、後ろ盾であるロシアが敗北し、弱体化するのは、北朝鮮にとっても困るはずです」

公式には認められていないが、これまでも北朝鮮は、ベトナム戦争や第4次中東戦争にも義勇兵を送ってきたという。シリア内戦でもアサド政権に援軍を送っている。アサド政権は北朝鮮の兵士に月5000ドルを支給していたとも報じられている。

 ロシアへの軍事支援と直接関係があるのか不明だが、金正恩総書記は3月下旬、「第3次世界大戦の勃発に備えて準備を整えなければならない」などとする“戦争準備指令”を発出したという情報も流れている。

 もし、北朝鮮が参戦するとしたら、どのくらいの戦力になるのか。

「北朝鮮の陸軍兵力は、ざっと110万人。ロシアの総兵力90万人より多い。10万人の特殊部隊も保有しています。兵器も、戦闘機、戦車、ミサイル……と揃っている。北朝鮮のミサイルは性能が高く、中東諸国に大人気でした。かつて、旧ソ連と北朝鮮が、演習で戦車による模擬戦をした時、旧ソ連が完敗したというエピソードも残っています」(辺真一氏)

 北朝鮮が参戦したら、世界の混乱はさらに広がりかねない。 

https://news.yahoo.co.jp/articles/37b975f4e2d909c02d672b611bce3076cdd74115