これが紛争解決のプロの意見らしい
https://dot.asahi.com/aera/2022031500052.html?page=2

AERA 2022年3月21日号で、旧ソ連圏の歴史に詳しい専門家と、紛争解決のプロが意見を交わした。

伊勢崎:一日も早く停戦を実現すべきです。停戦とは現場の凍結。帰属問題などは棚上げし、まずは戦いを止めること。
ただ、停戦に合意しても「停戦合意破り」がおそらく何度も起きます。粘り強く見守るしかないのです。

伊勢崎:理想的な決着点があるとしたら、夢に近いものですが、三つあります。

一つは、ロシアが既に併合したクリミア半島は諦めても、ドネツク・ルガンスクに関しては独立ではなく「高度な自治」に譲歩させる。
例えば国連の「非自治区指定」をして全世界で自治を見守っていく姿勢を示す。

二つ目はウクライナがNATOにもロシア側のCSTO(集団安全保障条約機構)にも属さない主権の選択をする。
三つ目はチェルノブイリを含めた核施設で、例えば「半径何キロ以内は非武装化」と指定し、
IAEA(国際原子力機関)を主体に国際監視ミッションを入れる。
ロシアが脅威ではないことを少しでも世界に示せれば、ロシアにとってもいいことのはずです。