ウクライナによるクリミア侵攻の件でも、ロシアから核を使われると中国の核の傘の条約が発動するのだが、そのときに「やっぱクリミアはロシア領だから…」とかも通用せず。

何故かというと、核の傘を保障する条約ともつながってる善隣友好条約では、台湾は中国と不可分の領土であると共に中国はウクライナの領土を相互承認するとなっていて、さらに条約の締結時点ではクリミアにロシア軍は侵攻してなかった。

なので、これを破棄してクリミアをロシア領土としたり、核の傘を提供しない場合は、中国は2つ以上の条約を破ることになる。

ウクライナも(戦後に余程の大金を積まないと)台湾は独立国と言い出し、中国がウクライナに持ってる農地やら食料購入などの権益も失う。ヘリのエンジンも売ってもらえなくなる。そして同時に国策の資源安保のルートの1つのカザフスタンなど中国と各種条約を結んでる国々の支持も失いかねない。

全部この通りになると言うことではないが、中国としては相当に頭が痛いはず。

西側に完全に助けてもらってるウクライナにつくか、衰えるのが必至なロシアについて、支えて、共倒れの可能性を取るか。