チェインガンの威力、効能、特性を榴弾などと比較すると

もっとも近似した兵器のエクスカリバーは弾丸重量22kg、貫通力20-40mm、威力半径は29メートルだが、対物破壊可能な範囲は半径3-5メートル
コンテナ、トラック、榴弾に打てば、CEP4メートルなら4回打てば直撃の公算
これは従来の榴弾の直撃公算1-2%より遥かに高い

但し威力半径が小さいので移動車両は破壊できず、大きな燃料兵站基地などはパワー不足で1000-2000発を必要とするので実現不可能
これが巡航ミサイルや爆弾なら有効着弾50-100発でいい
203榴弾やMLRSなら200-400発

あごMLRSは対物破壊可能な威力半径が10メートル級で、エクスカリバーよりも確実に塹壕や標的破壊可能
移動車両やDD破壊にはギリギリパワー不足

レールガンであれば、無誘導近距離ならば初速と落下速の速さを想定すれば距離50km、CEP25-50メートルの狙撃が可能かもしれない
CEP50メートルに100発打ち込んだ場合、範囲に落ちるのは約50発、コンテナ、トラックにあたる公算は1-2%と榴弾並み

但し榴弾が同時に200発が限界なのが1セット1000発単位の砲撃が可能になる
1000発、CEP50メートルならば、1両のトラックに10発程度の着弾を見込めることになる
よって移動目標に対する破壊も限定的に可能

護衛艦に向けGPS砲弾を120km、CEP100メートルでたたき込めれば、命中公算は5-10%なので、1000発で50-100発着弾で鎮圧できる

トラックサイズの榴弾を4-5門並べる砲兵陣地に向けた場合、レールガン1000発、CEP50メートルで有効着弾50発でまず撃沈できる

レールガンは同時砲撃数を稼げるから対地、対艦の必中と移動目標の破壊も見込める
道路中央を軸に縦500メートルをカバーするよう数門で打てば移動目標も必中見込める

高いタングステンとAPFSDSを使わなくても、APDSマッハ5で100mm以上の貫通力は見込める

理論性能では、大きい護衛艦や燃料基地などの巨大標的の破壊、移動目標の破壊、少ない手数で榴弾砲陣地の破壊ができる見込み

これが陸海空が押す理由