ロシアの軍隊を地上から消し去る…英国の陸軍トップが"直接対決"を公言するワケ

■冷戦時代に逆戻り…「プーチンの戦争」で目を覚ました欧州

 プーチンに対する包囲網が着々と築き上げられている。

 北大西洋条約機構(NATO)はこれまで、ロシアを「戦略的パートナー」と位置づけ、直接的な交戦を避ける方針を明示してきた。
しかし、6月29日にスペインで開かれたNATO首脳会議で採択された今後10年間の行動指針で、「最大かつ直接の脅威」との位置づけに転換した。

 冷戦終結以来の大転換だ。さらに、NATO加盟国は同首脳会議で、即応部隊を7.5倍に増やす方針で合意した。
アメリカのバイデン大統領は、欧州の中立化を目論むプーチンがかえって欧州を刺激し、「NATO化」させる失策に陥ったと指摘した。

 これとは別に、増長するロシアに業を煮やしたイギリスでは、将来的にイギリスまたはNATO軍を戦地に投入せざるを得ないとの主張が噴出しはじめている。
イギリス単独の兵力には限界も指摘されているが、北欧2カ国の加盟でますます強固になるNATOの結束とあわせ、対ロシアの体制が着々と構築されつつある。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8d127c4a0e2dcfda7f9ca8ac5e7b64b5e62a6038