<独自>韓国が竹島周辺を精密測量へ 日本は抗議
https://news.yahoo.co.jp/articles/54dc12b8fa74d8369bf33bbe58c430518153ae93

韓国が、不法占拠する竹島(島根県隠岐の島町)の地形や周辺海域に関する
精密な測量計画を進めていることが26日、政府関係者への取材で分かった。
日本政府は外交ルートで抗議し、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)
次期大統領が日本に派遣中の代表団側にも中止を求めた。
小型の無人航空機「ドローン」を投入して詳細な島の地形や
周辺海域のデータを収集し、防衛や島内の管理を強化する狙いがあるとみられる。

政府関係者によると、調査は韓国の政府機関「国立海洋調査院」(KHOA)が主導。
公式サイトで「2022年無人海洋調査」と題し事業費約17億ウォン
(1億7千万円相当)の計画を公表、入札を実施している。

ドローンで島上空から高解像度の写真を撮影し、立体的な精密測定が可能な
レーザー照射を行って海底地形や海流の状況なども含め詳細に調べる。
韓国は陸部でも地形測量を進めているとされ、島防衛や管理強化に向け、
蓄積したデータの分析・統合も加速するとしている。

政府は竹島について外交ルートで継続的に抗議しており、
今回の計画にも「日本の立場と相いれない」と中止を強く求めた。
尹次期大統領側が派遣し、事実上の政権移行チームとされる
訪日団に随行する外務省関係者にも同様に抗議した。

韓国は2016年ごろから竹島周辺の調査を強化。
観測装置を設置し、水面を航行する無人機「海上ドローン」など新機器も投入して測量を続けてきた。
18年にKHOAが調査報告書を公開し、19年にも調査計画が判明しており、
日本側はその都度、抗議して中止を求めてきた。
「国連海洋法条約」では他国の領海で調査を行う場合、
外交ルートで同意を得ることを定めている。
竹島の調査も本来、日本側の同意が必要だ。