https://twitter.com/GdPanzergraf/status/1519197160914391040
戦争研究所(ISW) ロシア攻勢戦役評価 1830 ET 26.04.2022 / 0730 JST 27.04.2022

マリウポリ
プーチン露大統領はトルコのエルドアン大統領との電話会談で、“解放された”マリウポリ市内の戦闘は終わったと語ったが、
実際は異なり、戦闘は続いている。また、市内の戦闘がアゾフスタリ製鉄所以外の場所でも続いていることを示唆する動画も存在する。

ハルキウ・イジューム+ドンバス
イジューム方面のロシア軍の行動は、今までのパターンとは異なり、相互支援のもとでの複数軸の進撃ができている。
具体的には、イジュームからバルヴィンコヴェ方向(南西)とスロビャンシク方向(南東)への進撃、ルビジュネの西と南からの進撃が見られる。
ルビジュネについては、おそらく同市を包囲した上で占領する意図なのだろう。なお、ロシア軍の行動は、迅速さよりも着実さが目立つ。
また、バルヴィンコヴェへ向かう動きは、
ドネツク州境界を押さえることで、同州を完全支配できなくても、ドネツク・ルハンシク両州の境界線までを確保した”と主張できるようにする
? 東部ウクライナ軍を深く包囲する意図であるなどの見方が可能だが、現時点でロシア側の意図は不明である。
また、ハルキウからドンバス方向へのロシア軍の攻撃が見られたが、その地域のウクライナ軍防衛が整っていなかったため、
ロシア側に利することになった模様である。

ウクライナ南部
ヘルソン州境周辺に展開しているロシア軍が、ムィコラーイウ方向への攻勢の準備を示している模様である。また、メリトポリ市長は25日、
ロシア軍が市外に男性が出られないように封鎖を行っており、また、男性住民をロシア軍へ強制的に動員していると主張した。

モルドバ(沿ドニエストル含む)
4月26日、PercaniとMaiac での爆発が報じられた。
ウクライナ国防省情報総局(GUR)は26日、
? ロシアは沿ドニエストル住民への(偽旗)攻撃を準備している可能性が大きいこと
? 既に起きた爆発はロシア連邦保安庁(FSB)によって計画された扇動行為で、不安感と反ウクライナ感情を植え付ける”目的であること
の2点を主張した。
沿ドニエストルでの扇動行為は、モルドバのみならずルーマニアの緊張を高めて不安定化させ、ひいてはNATOへの圧力にもなる可能性がある。
これはプーチンにとって、ウクライナ東部での苦戦から目を逸らさせる、安上がりな“勝利”になるかもしれない。

また、戦勝記念日の式典の一部として、南部ウクライナ占領地の“人民共和国”創設と併せて
、沿ドニエストル・モルドバ共和国(PMR)の国家承認をロシアが発表する可能性も存在する(ただし、あくまで可能性としての話である)。
なお、沿ドニエストルには2個のロシア軍自動車化狙撃大隊が存在するが、同地域からオデーサを攻撃するには不十分な戦力である。
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