戦争研究所(ISW) ロシア攻勢戦役評価 1815 ET 29.04.2022 / 0715 JST 29.04.2022
https://twitter.com/GdPanzergraf/status/1520255881098579968

① ロシア軍は、アゾフスタリのウクライナ拠点を封鎖するのとパルチザン活動を抑えるのに最小限必要な兵力をマリウポリに残そうとしているようだ。
また、他戦線の攻勢支援のために、できるだけ多くの戦力を展開しつつある。

② ウクライナ軍は東部でロシアの攻撃を遅らせるのに成功した。そのロシアの攻撃であるが、
セベロドネツク西方で小さな前進を成し得ただけで、この24時間、イジューム戦線では前進できなかった。

③ ハルキウでのウクライナの反撃が、ここ数日中に大規模な反攻へと発展する可能性は小さいが、
ロシア軍がハルキウ周辺の防衛拠点を維持するために、イジューム攻勢軸へ向かわせた部隊を再配置せざる得なくなった可能性は存在する。

④ ウクライナ情報当局は次のことを警告し続けた。その内容は、沿ドニエストルでのロシアの偽旗攻撃の意図が、
沿ドニエストルをできる範囲内で戦争に巻き込むこと、親欧州政策を放棄するようモルドバに強いることの2点にある、というものである。

マリウポリ
匿名の米国防総省高官の話によると、4月20日以降、マリウポリを離れた“相当な”数のロシア軍部隊がザポリージャ州方面に再配備された(ISW未確認)。
4月29日、ロシア軍によるアゾフスタリへの爆撃は続いたが、主な地上攻撃はなかった。
マリウポリ市長顧問アンドリュシュチェンコ氏によると、ロシア軍はウクライナ人資産の国有化を始めるために、マリウポリで住宅リストの作成を行っている。

ドンバス
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報道によると、4月28日にロシア軍はYampilを占領した。今後はLyman方面への攻撃準備に取り掛かるものと考えられる。
ウクライナ参謀本部の報告。
? 激しいロシア軍の砲撃はウクライナ軍の再編成の阻止。
? ウクライナ軍は防衛戦にあたって、陣地防御よりも、ロシアの攻撃に対して必要に応じて機械化予備を投入する、
“積極機動防御(active maneuver defense)”を実行している。

ハルキウ・イジューム
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ウクライナ軍はハルキウ北東へ向かって限定的な反撃を反撃を実施し、
Ruska Lozova(ハルキウ北10km)を4月29日に奪還した。しかし、ハルキウ周囲のロシア防衛線は崩れていない。

ヘルソン~モルドバ
https://pbs.twimg.com/media/FRkItsAVsAACr9v?format=jpg&name=large
ヘルソン方面で大きな動きはない。

ウクライナ国防省情報総局は、沿ドニエストルでのロシアによる偽旗工作は、
同地の傀儡政権にクレムリンの要求を強要することを意図していると主張する。
もしそうならば、これは、沿ドニエストル政権に対するロシアの支配力が、事前評価よりも小さいことを示唆しているのかもしれない。
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