https://twitter.com/GdPanzergraf/status/1520601883273875456
戦争研究所(ISW) ロシア攻勢戦役評価 1715 ET 30.04.2022 / 0615 JST 01.05.2022

概況
ロシア軍がウクライナ東部で大きく前進する可能性はますます小さくなり、
一方でウクライナ軍は、今後数日中により大規模な反撃を実施できるようになる可能性がある。

要点
① ウクライナがハルキウ市外周で反撃したことで、
ロシアの砲撃によって最も苦しめられてきた同市内地域の負担は緩和されることになるだろう。
また、反撃の結果、ハルキウ市を部分包囲している部隊を支援するため、
ロシア軍はイジュームから北への部隊再配置を強いられる可能性がある。

② ロシア軍増援がイジューム戦線に配備されつつあるが、
ロシア軍が大きく前進することに全く寄与しない可能性は大きい。

③ ロシア軍は、イジュームから南西または南東、ドネツク・ルハンシク戦線から西方のいずれにおいても、
確固たる前進をまったく成し得なかった。

④ ヘルソンのロシア軍は、同州の州境までを占拠する目的の新攻勢の準備を進めるため、
部隊配置の改善と部隊再編成を行っており、大規模な攻撃は中断したままである。

⑤ ロシアのマリウポリ占領軍は、市全体の統治を固めたうえで、将来のある時点で、
ロシア国内に強制送還されたウクライナ民間人を同市に戻そうとする計画を発表した。

ハルキウ・イジューム・ドンバス
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東部軍管区所属の未特定の部隊と複数の防空部隊が、ベルゴロド(ロシア領)から
イジューム戦線に送られたと伝えられた。この動きは、イジュームからの南進を試みている、
戦力が低下したロシア軍部隊を支援する目的である可能性が大きい。

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ウクライナ側の情報源は、4月30日にイジューム周辺のロシア軍指揮所への砲撃をウクライナが行った結果、
ロシア軍のアレクセイ・シモノフ少将が戦死したと主張している(ISWでの真偽確認はできていない)。

ウクライナのハルキウ方面反撃で奪還した集落は、Verkhnya Rohanka、Ruska Lozova、SlobidskeとPrelesne。

ヘルソン・沿ドニエストル
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“要点④”の「部隊配備の改善」には、緊要地形(key terrain)を確保するための局地的攻撃も含まれている。

ウクライナ参謀本部によると、ロシア軍は沿ドニエストル住民にウクライナ軍の脅威を訴える偽情報の拡散を続けている。
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