>>490
あんまザックリだとかえって理解できないっていうなら、さらに補足。

2014年のクリミア危機において、ウクライナはロシアに対して積極的な抵抗を行わず、当事国にやる気がないなら仕方ないと世界は静観した。
その結果、事態を見守ってるうちにロシアはクリミアに傀儡政権を作ってカタチだけ独立させ、これもカタチだけの住民投票でロシアに併合しちゃった。
それでも世界は事態を見守る事しかできなかったし、ロシアに積極的な経済制裁を行ったり、資本を引き上げる事もしなかった。

いわば、「ウクライナみたいな腑抜けの国に支援しても、自分たちの立場を悪くするだけで無駄、何もいいことない」ってわけだ。

しかし2022年のウクライナ全面侵攻までの間、ウクライナでは政権交代もあって、ロシア圏からヨーロッパ圏への離脱が進み、その過程で
「今度は国を積極的に守る」という姿勢を打ち出すと、アメリカはじめ、まずは表に出ないカタチでのウクライナ支援が動き出す。

それでも多くの国、特にロシアとの関係が深い国ほど
「本当にウクライナは真面目に国を守るのか。いざとなったら簡単に手を上げて降伏し、支援は間に合わないし、支援を表明するだけでも
自分たちの立場が悪くなるだけで無駄ではないか。」
というスタンスだった。

それが実際に開戦して数日たち、どうもウクライナは今度こそ本気のようだ、という事がわかると、世界各国が支援に向けて動き出した。
今度はウクライナが持ちこたえる、少なくとも全面降伏だけは無いと断定されるに従って、援助はどんどん増えていった。

こういう流れ。

ちなみに
「もしそれでも世界が支援をしなかったら?」
どうなるかってのは、また全然違うお話になるが。
(過去の帝国の勢力圏復活以上の要求をロシアはしてないが、その要求に沿うとNATOに加盟済のバルト三国などはともかく、フィンランドはかなり立場が怪しくなっちゃう)