戦争研究所(ISW) ロシア攻勢戦役評価 1915 ET 04.05.2022 / 0815 JST 05.05.2022
https://twitter.com/GdPanzergraf/status/1522050598937395200
5/4 注目点
・ウクライナ軍、東部でのロシア軍の前進を幅広く停止させる。

・マリウポリのロシア軍が、公開情報によると、4日にアゾフスタリ製鉄所の“内部”へ侵入した。
5月9日の時点で何らかの成果を誇りたいクレムリンの意向があるのではないか、という見立て。

・ロシア軍は4日、ウクライナ西部の交通インフラへの航空攻撃を激化させた。
しかし、西側からの支援物資輸送に支障をきたすことはなかった。

要点
① ロシア軍はイジューム南方で複数の地上攻撃を行ったが失敗した。
結果、イジュームから南東へ、ドネツク-ルハンシク戦線から西へと進み、
ウクライナ軍を大釜の中に囲い込むというロシア軍の企図を進めることはあまりできなかった。

② 5月4日、伝えられるところによると、ロシア軍はアゾフスタリ製鉄所を強襲した。
おそらく工場施設内部で軍事行動を行ったものと思われる

③ ロシア・ウクライナ双方の情報から、ウクライナ軍の反撃によってロシア軍がハルキウ氏から40km押し返されたことは事実だと判明した。

④ ロシア軍はウクライナ南部方面でいくつか反攻を実施したが、失敗に終わった。

ウクライナ東部
・ウクライナ軍はイジュームへ続くロシア地上連絡線(E40高速道路)に継続的な脅威を与えている。5月3日にはロシア補給部隊を撃破した。

・ロシア軍は5月4日の時点でYampilを占領できていない可能性が大きい。

マリウポリ
・市内のロシア軍は2個BTG(大隊戦術群)で、様々な消耗部隊やチェチェン部隊などを統合・再編成したつくった部隊である。合計約2,000人程度。

・10個の損耗したBTGはマリウポリを離れたが、報道によると、まだ休息・再補充中であって、東部での戦闘には加わっていない。

トランスニストリア
ウクライナ国防省情報総局は、ロシア軍がトランスニストリアを、南部のウクライナ部隊を釘付けにする心理的要素として利用するつもりだと判断している。

ベラルーシ
5月4日、ベラルーシ軍は緊急の即応態勢確認を実施した。だだし、参戦につながる動きではないと思われる。
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