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戦争研究所(ISW) ロシア攻勢戦役評価 1900 ET 05.05.2022 / 0800 JST 06.05.2022
ウクライナの反撃宣言
「ウクライナ軍総司令官ヴァレリー・ザルジニー氏は5月5日、ウクライナ軍はハルキウ及びイジューム周辺にて
反撃作戦に移行しつつある、と述べた。開戦以来初のウクライナ軍による攻勢転移声明となった」

要点
① この24時間以内で、ロシア軍はハルキウ南方、ドネツク・ルハンシク両州において効果の低い攻撃を続行したが、
重要な領土的成果をまったくあげられなかった。

② ウクライナの軍民当局者が認めたところによると、ロシア軍はアゾフスタリ工場内に侵入した。
結果、ウクライナ軍は敗退しつつある。おそらく数日中にロシア軍は工場を占領するだろう。

③ ハルキウ周辺でのウクライナの反撃は、おそらくロシア軍をハルキウ市への砲撃射程圏外に
追いやることを目的としているようだ。また、ロシア軍にイジューム方面から部隊を引き抜かなければならなくさせること、
潜在的にロシア連絡線を脅かすこともその意図に含まれるだろう。

④ 過去24時間、ロシア軍はザポリージャ市方向へ限定的な攻撃を行った一方、ヘルソン・ムィコラーイウ
両州ではまったく攻撃を実施しなかった。ウクライナ軍はヘルソン西方でさらに領土を奪還したと主張したが、
ISW独自では、いかなる前進も確認できていない。

ドンバス方面
ロシア軍はこれ以上前進できなくなりつつあるとペンタゴンが評価している。理由として、
ロシア軍の路外行動力の欠如(GLOCから離れた位置での攻撃能力の欠如、泥濘んだ地形)を挙げている。

ハルキウ市当局によると、5日、ロシアの追加増援がVovchansk~KupyanskのGLOC上を前線に向かって移動した。

露第4戦車師団並びに第106空挺師団に所属する部隊が、この数日の間に撤退した。著しい損失のためのようだ。

ドンバス戦でのロシア軍の砲撃は、ウクライナ防衛線を破ることに貢献できていない。

ウクライナ砲兵は、ドンバス戦域でロシア軍の弾薬庫・戦車・装甲車両に対して、大きな損害を与えている。

マリウポリ
アゾフスタリの陥落は避けられそうもないが、同地のウクライナ軍は多くのロシア軍をここに釘付けにしたうえで、その戦力を低下させた。

ハルキウ市
ハルキウでのウクライナの反撃だが、その目標には棟梁破壊が含まれている。ロシア軍の移動を妨害するためである。

ウクライナ南部
ザポリージャ市またはドネツク州へ前進できる位置に、13個のロシアBTGが展開中。しかし、それらBTGはほぼ間違いなく戦力不足の部隊だろう。
南部に展開しているロシア軍は、緒戦時と比較して慎重に行動するようになっており、
各種偵察活動も増大している。
ロシア当局は5日、クリミアとヘルソン州を結ぶ鉄道線を修復したと発表。ロシア軍の兵站状況が改善される可能性は大きい。

トランスニストリア・モルドバ
ロシア軍と傀儡政府による挑発活動が続いている。オデーサ方面のウクライナ軍を他戦線に転用されないように拘束する目的。
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