>>910
憲法案作成については、GHQは当初日本側の自主性に委ねていたが、明治憲法と基本的に変わらない改正案しか出てこなかったため(民間の憲法私案を除いて)、ポツダム宣言の要請を満たさないと判断したGHQが改正案を提示したもの。
日本国憲法はGHQ案そのものではなく、国会審議の過程において衆議院・貴族院のイニシアティブ・その後の国際状況の変化等により追加・修正された条項も少なくない。
代表例としては、9条におけるいわゆる芦田修正、25条1項(生存権)・10条(国民の要件)・17条(国家賠償)・30条(納税の義務)・40条(刑事補償)・98条2項(国際法規の遵守)・15条3項(成年者による普通選挙の保障)・66条2項(いわゆる文民規定)等がある。