ISW評価
https://www.understandingwar.org/backgrounder/russian-offensive-campaign-assessment-may-7

重要点
ロシア軍はウクライナ軍の足手まといになるよう複数の橋を破壊し、ウクライナ軍の反撃に直面し、
ハリコフ市北東部で限定的な撤退を行っている可能性がある。

・ウクライナ軍はKharkiv周辺で大きく前進しており、今後数日のうちにロシア国境まで前進する可能性が高い。

・ウクライナ軍はバルビンボケへのロシア軍の進出を引き続き阻止し、ロシア軍は南東のスロビャンスクへの
直接進攻を断念した模様である。ISWは、Izyumに向けたウクライナの反攻の主張を現時点では確認できない。

・ロシア軍は5月7日にポパスナを占領したと主張しているが、ウクライナ東部では依然として大部分が膠着状態にある。

・ウクライナ政府は、アゾフスタル工場に閉じ込められていた最後の民間人が5月7日に避難したことを確認したが、
残りのウクライナ人防衛隊は降伏する可能性は低いようである。ISW は、マリウポルの情報環境が悪いため、
ロシア軍が工場全体を占領するまで、地形支配の具体的な変化を報告することはできないだろう。

・どう見ても、ロシア軍は今後数週間のうちにケルソン人民共和国の設立を発表するか、
あるいはケルソン州を強制的に併合して占領統治を強化し、ウクライナからこれらの領土を永久に剥奪しようとするだろう。

・ロシア軍はここ数日、オデッサを標的として巡航ミサイルによる攻撃を続け、トランスニストリアで偽旗を使った攻撃を行っている。