相次ぐ奪還…東部戦線に「変化」 見えてきたウクライナ“反転攻勢”の実態  (テレ朝ニュース 5/10)
(前略)
イジューム市、ボロディミル・マツォキン副市長:「彼らがいる所は見やすくて平地であるため、我々に対してメリットになっています。
ロシア軍の戦車などを狙いやすいのは間違いない。反撃の成功を期待しています」

2万人のロシア軍がいるイジュームにはロシアのベルゴロド州からの補給ルートがあると言われています。
現在、ハルキウ周辺のウクライナ軍が攻勢に出ているため、その補給ルートを絶てばロシア軍がますます劣勢になり、イジュームの解放につながる
可能性があるわけです。

マツォキン副市長は、こんな話も…。
イジューム市、ボロディミル・マツォキン副市長:「ロシア軍は兵士が着るものも足りないようで、普通の靴を履いている兵士までいました。
軍隊には燃料や弾薬だけではなく、服装や食料も提供する必要がありますが、現在ロシア軍には届いてない状態です。
食べ物さえ足りない人がこんなに大勢いることで、ますます危険性が高くなってくる」

約2万人の兵隊がいるというイジューム周辺のロシア軍は、すでに物資不足の状態…。 このため、現地ではさらなる略奪を心配しているそうです。

防衛研究所の高橋室長は、ロシア軍の攻勢もあり、まだ予断を許さない状況としながらも…。

防衛研究所防衛政策研究室・高橋杉雄氏:「イジュームのロシア軍部隊の補給線を完全に断てた場合には、イジューム周辺の部隊は壊滅的な
打撃を受ける可能性があります。
そうなるとウクライナ側としてはそこを起点に、占領されたドンバス地域の反撃、奪回というものが可能性としては見えてくる」
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3月上旬にはキエフを攻囲する北部方面軍は補給線を寸断されてロシア兵らは深刻な食糧不足に苦しみましたが、イジューム方面の今のロシア軍も
補給不足で兵が飢えているらしい。