トルコ大統領、不信感あらわ 北欧2カ国のNATO加盟問題で
https://news.yahoo.co.jp/articles/66aa108c5b73c25b53100d1ed39ce029e1ca58d0
フィンランドとスウェーデンのNATO加盟について、「肯定的な見解を持っていない」と述べていたエルドアン氏は16日、
両国が加盟すればNATOは「テロ組織の代表者が集結する場」になってしまうと述べ、
不信感をあらわにした。スウェーデンについてはテロ組織の温床であり、議会にもテロリストがいると主張した。

エルドアン政権は、トルコからの独立を目指す少数民族クルド人の非合法武装組織「クルド労働者党」(PKK)や、
2016年にトルコで起きたクーデター未遂事件で「黒幕」だと断定した在米イスラム指導者の支持者らを「テロリスト」とみなしている。

フィンランドとスウェーデンは、これらの組織に連なる者をかくまっているというのがNATO加盟反対の理由だ。
トルコ国営メディアによると、両国はトルコが要求する33人の身柄引き渡しを承認していない。

また、両国はトルコがPKKの「分派」とみなすクルド人民兵組織「人民防衛部隊」(YPG)掃討のため、
19年にシリア北部に侵攻した後、トルコへの兵器輸出を禁止した。エルドアン氏は
トルコに制裁を科している国のNATO加盟は認めないとしている。