「フランス24」放送は10日、ヘルソン住民たちがロシア軍の検問を避けて早朝に歩いて都市を抜け出していると報じた。ヘルソン近隣の都市ゼレノドリスクのドミトロ・ネベセリ市長は「住民が自動車に乗ってヘルソンを抜け出すのをロシア軍が阻んでおり、住民たちに戻るか歩いて都市を抜け出すよう要求している」と伝えた。このため、少なからぬ人々が数時間歩いて近隣の村に脱出しており、一部は危険を冒して自転車で移動していると同放送は伝えた。

 ウォロディミルと名乗るある高齢者は「かばん3つだけを持って明け方に妻と一緒に逃げてきた」と話し、他の人も検問されにくい明け方に抜け出していると伝えた。彼は「ロシア軍人たちは、私たちをまるで奴隷扱いするように乱暴にあしらった」と付け加えた。