>> 462続き
・「兵士の安全」よりも「作戦の機密」「作戦の遂行」を優先
・直前までほとんどの兵士に計画を秘匿→準備態勢が損なわれ、自らハンディを背負うことになった
・西側が侵攻計画を発見し公表しても計画通りに開戦→ウクライナ軍の待ち伏せ攻撃に直面
・兵士は簡単に使い捨てにできる前提で司令部が作戦立案
・例:ベラルーシからキーウまでの最短ルートであるチェルノービルを通る(=最も無防備なルート、かつ、原発の立入禁止区域を安全に通るための防護服も知識も兵士に与えてなかった→塹壕を掘り1ヶ月後に発症)
・作戦計画の不良で凍傷になった兵士を、ロシアの衛生兵が44年前の野戦服で治療
・戦闘地域で姿を消し、シェルターも食料も水もない状態で部下を放置したロシアの指揮官
・部下への仕送りを盗む指揮官(兵士は母親に「もう何も送るな」と電話)
・戦闘手当未払いのケースも
兵士の家族に立ちはだかる壁
・2015年以降、軍人の死に関する議論は機密扱い
・2022年の新しい法律によって、公式路線から外れた戦争に関する発言(無許可の悲しみの表現も含む)をする個人を厳しく弾圧
→1990年代に比べ、集団的な抗議をしにくくなっている
兵士の家族の動き
・ロシア当局に問い合わせても拒絶されるだけ
(巡洋艦モスクワの徴集兵の父「息子はどこだ」→「海のどこかだ」)
・非公式なネットワークやSNS、ウクライナ政府から情報を入手
・自ら戦地に赴き、息子を探し出して連れ帰ろうと計画する母親もいる