ISW評価
https://www.understandingwar.org/backgrounder/russian-offensive-campaign-assessment-may-21

戦況図
全域
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ドンバス
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ハリコフ
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ヘルソン
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概況

ロシア軍は 5 月 21 日にセベロドネツクの包囲と占領を強化したが、イジュムを含む他の進攻軸の作戦は大 きく停滞しているため、
今後数日間、この作戦を継続するものと思われる。

ルハンスク州のロシア軍は、ルビジュネ-セベロドネツク-ルハンスク-ポパスナで得た最近の利益を生かし、
ルハンスク州におけるウクライナ側の最後の拠点、セベロドネツクの包囲に動くと思われる。

ロシアの軍事ブロガーたちは、この地域におけるロシアの戦術の成功について仮説を立て、
これをセベロドネツクの戦いと名付け、これがドンバス地域における努力の前線であることを強調している。

重要点

ロシア軍は、セベルスキー・ドネツク川を挟んでセベルドネツクとリシヤンスクの間の
ウクライナ地上連絡線(GLOC)を遮断する作戦を展開している。

ロシア軍はアゾフスタル製鉄所の奪取を完了させ、同市の占領支配を強化することに重点を移しており、
マリウポルの情報空間は今後数週間でますます制限される可能性がある。

ロシア軍は、ウクライナの国境方面への進出を阻止するため、ハリコフ市周辺の部隊を強化しているようだ。

ロシア軍は、南軸での更なる攻撃作戦を開始するため、
ザポリジャー州とケルソン州の一部地域で部隊を編成している可能性がある。

今後の注目点

ロシア軍は、ウクライナのロシア国境への反攻を阻止するため、ハリコフ市北部の部隊を強化しているようだ。
ロシア軍は近い将来、第1戦車軍の一部をハリコフ北部に投入する可能性がある。

ロシア軍は、セベロドネツクとリシチャンスクを少なくとも南側から包囲する努力を続け、
おそらくセベロドネツク-リシチャンスクとウクライナの他の地域を結ぶ最後の高速道路を遮断することに重点を置くだろう

マリウポルのロシア軍は、アゾフスタルの包囲が終了したため、同市の占拠に重点を移すと思われる。

ロシア軍はウクライナの反撃に備え、ウクライナ南部での長期的な作戦に落ち着くものと思われる。