今週、自民党は「パーティー週間」だった。
参院選を控え、各派閥が政治資金パーティーを開催。

16日(月)は二階派、17日(火)が安倍派、18日(水)は岸田派のパーティーだったが、
政界で話題を集めたのは安倍元首相の動向だ。

安倍派のパーティーには岸田首相が駆けつけ、安倍元首相も
「あらゆる場所で岸田政権をしっかりと支えていくから安心してほしい」とか言って壇上でグータッチを交わしていたのだが、
翌日の岸田派のパーティーに安倍元首相の姿はなかった。

■高市政調会長まで“ドタキャン”

さらに、安倍元首相に近い高市政調会長が岸田派パーティーを“ドタキャン”するというハプニングもあって、臆測を呼んでいる。

「来賓として名前を呼ばれた高市政調会長が来ておらず、会場内がザワつきました。
総裁派閥のパーティーで、麻生副総裁や茂木幹事長、福田総務会長が来ているのに、
政調会長が突然、理由もなく欠席するのは不自然です。
『安倍先生の差し金じゃないか』なんて言う人もいる。
各派領袖が来賓として挨拶する中で、安倍さんの不在は悪目立ちし、不協和音を印象付ける形になりました」(岸田派関係者)

岸田派パーティーの翌日には、安倍元首相は元気に麻生副総裁、茂木幹事長と会食していたから、体調不良で欠席したとは思えない。

「パーティーの日程は半年前から分かっているし、10分程度でも顔を出して義理立てしておけばいいのに、安倍氏はあえて行かなかった。
『最大派閥の安倍派をないがしろにしたら、岸田政権なんてあっという間に吹っ飛ぶぞ』というメッセージです。
あまりに露骨で大人げないと思いますが、岸田政権を支える気なんてサラサラないという意思表示で、
存在感を誇示したいのでしょう」(政治評論家・野上忠興氏)