「今はジャベリンだってぶっ放す覚悟だね」74歳の日本人元左翼闘士が、ウクライナ義勇軍に志願
https://note.com/tanuki_ukraine/n/n6fadd22a6ec0
白いひげを蓄え、温和な笑顔を絶やさない。キラキラした目の中には、しかし、確固たる意志が横たわる。

土子文則(ツチコ フミノリ)、通称フミさん。御年74歳の日本人だ。
大学では論争や衝突に明け暮れ、警察署には10回以上拘留された。筋金入りだ

最終的に「自衛隊から機関銃を奪ってクーデターを起こす」と仲間が計画を話し始めたところで嫌気がさし、
運動から離れた。彼と同じように、あまりの暴力性に幻滅して活動から離れた人々は多い

義勇兵たちは明るく出迎えてくれた。アメリカから来た人もいて、60歳を超える隊員もいる。だがフミさんは間違いなく最年長だろう

みんな一様に「フミはすごい」と繰り返し語った。フミさんも一人一人について性格や出身等を把握していて、僕に聞かせてくれた

「一番だらしないのがジャックで、まあとにかく夜番をサボるんだ。あとアメリカ人はほんとにポテチばっか食べる。
食生活が偏り過ぎ(笑)でもみんな良いヤツだよ。私が掃除してキレイにしたところは、みんなちゃんとキレイに使ってくれるんだ」

お互いの意思疎通は翻訳アプリを使っている。新しい機械やシステムをさっと使いこなすのもフミさんの特徴だ

かつてソ連を理想とする左翼運動に身を投じた彼が、いまその継承国であるロシアを相手に戦っているというのは、なんという運命の悪戯だろうか
そしてナショナリズムを否定してきたはずの彼は、まさにナショナリズムの体現に命を賭さんとしている