まとめると
まず宇軍はハルキウ東に異様なポンツーン大部隊を集めて渡河を実施した。
しかし実際に渡河したのは1個大隊程度だった。
ロシア軍のイジューム方面部隊はこれに対して4BTG以上を防御に回してしまったので、セベロドネツクに十分な兵力が回らなくなった。
ロシア軍を動かしたのはポパスナとリマンから宇軍が退却したことだった。
ポパスナとリマンで大きな勝利を挙げたとロシア軍は錯覚してしまった。
後方の補給線近くまで領地が増えたので、ここでセベロドネツクに大攻勢を掛ければ宇軍は崩壊するのではないか、ロシア軍は望みをかけたに違いない。
しかし実際にはポパスナ、リマン退却はロシア軍をすり潰すための陽動でしかなかった。
ほぼ全力を投じたセベロドネツクのロシア軍部隊が動き出し、市街の7割まで達したところで宇軍は反転攻勢を仕掛けた。
市街の乱戦で砲兵はあまり役に立たない。そう、つまり宇軍の狙いはセベロドネツクの決戦だったのだ。