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ロシアのネベンジャ国連大使=5月19日、ロイター

　ロシアのネベンジャ国連大使が6日、国連安全保障理事会の会合中に議場から退出した。欧州連合（EU）の大統領にあたるミシェル首脳会議常任議長がロシアを厳しく非難したことに対し、抗議として異例の手段に打って出たとみられる。

　この日の会合は、ウクライナにおける性暴力がテーマ。ミシェル氏は「ロシア軍は性暴力を戦争の武器として振り回している。性犯罪は戦争犯罪であり、人道に対する罪であり、拷問やテロ、弾圧のための戦術だ」とまず指摘した。

　ミシェル氏は次に、食料危機についての話を展開。「ロシア大使、正直になりましょう」と呼びかけ、「クレムリン（ロシア大統領府）は食料供給を途上国に対するステルス（見えない）ミサイルとして利用している」「他国に責任を転嫁している。純粋で単純なプロパガンダだ」などとロシアを強く非難した。

　ネベンジャ氏は、こうした発言の最中に離席した。ミシェル氏は左手をあげて、「部屋を出ればいい。おそらく、真実に耳を傾けない方が簡単でしょうから」と、追い打ちをかけるように言葉を浴びせた。


ついに逃げ出しよった