止まらぬ「円安」で広がるイギリスとの"絶望格差"
「為替レート=国力」の視点で円安を捉え直す
https://toyokeizai.net/articles/-/595269
為替レートを一番実感できるのは、海外旅行や海外生活です。
例えば、イギリスのロンドンで生活したとしましょう。
ロンドンは物価が高い都市として有名ですが、ロンドンの地下鉄初乗り料金は4.9ポンド、
6月6日現在の1ポンド=165円で日本円に換算すると約800円です。
名物の「フィッシュ&チップス」も、約10~15ポンドなので、約1600~2500円。
ロンドンでも人気のある回転寿司では、高いお皿は5.5ポンドで約900円、
一番安いお皿でも2.5ポンドなので400円を超えます。
筆者は、1990年代後半にロンドンに2年半、駐在しましたが、当時は、1ポンド=180円前後でしたので、
やはり、何を食べるにも、何を買うにも「高い」と思わざるをえない生活でした。

(中略)
為替レートは、経常収支や金利水準をはじめ、さまざまな要因で決まるので、
説明はなかなか難しいのですが、「中長期的には為替レートは『国力』を反映する」との原則に基づけば、
ポンドの強さは、イギリスという国の強さ、言い換えれば、世界がイギリスという国の価値を評価した結果と言えるでしょう。
自国通貨が安ければ、国内の不動産はもとより、有力な企業、果ては、労働力まで、諸外国から買いたたかれ、
国内で生活していても、輸入品を中心に物価はあがり、海外旅行や留学もままならない、といったことになります。
人材面でのネガティブな影響は、国の根幹にもかかわります。

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こいつは馬鹿なのか?
そんな人件費の高い国から産業が逃げていくんだよ。それがイギリスの現状だ。