フランスの知性を代表すべき有識者はこのような見解を持っているということで
これはやはり軍板の識者諸氏にも紹介しておかねばならんかと思った次第・・・

エマニュエル・トッド氏「第3次世界大戦が始まった」  2022.5.30
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00122/052400131/

米国がロシアに挑まれている。
ウクライナ軍がここまで抵抗できるのは、米軍の一部になっていたから。
米国の情報機関と協力し、機器も使用している。

ロシアの経済面や社会面の強さがあらわになってきた。
ロシアは制裁を受けても経済はいまだ崩壊していません。
ルーブルは価値を上げている。

長期戦に入ってきた今、誰が一番強いのか。
中国に支えられたロシアなのか、西洋なのか。西洋はインフレで非常に苦しんでいる。
ロシアは戦略的なビジョンを持って侵攻を始めており、ロシアが勝つこともあり得る。

ウクライナが既に“事実上”のNATO加盟国である。
ウクライナ軍は米国と英国により再組織化されていた。
ロシアは実は米国の一部を攻撃したと見ることができる。
第3次世界大戦が既に始まっている。

ウクライナ政府には現実主義的な態度が見られない。
むしろニヒリスト(虚無主義的)な要素が見られる。
米国は今の状態に満足しているようだ。
米国はここで、ロシアを決定的に弱める機会を見いだした。