漠然と海外技術や製品を採用すればコストダウンと主張する人がいますが
それは全くの間違いです

確かに既に量産されてる既存品ならコストダウンは可能です
ですが第六世代を目指す新型戦闘機では既存品で間に合うものは限られています
国内開発だろうと海外企業が開発しようが新規開発品が多くなるのです
発注先が国内企業か海外企業かの差でしかないのです

ここで問題になってくるのがF-3とテンペストの開発の進捗具合です
知っての通りには2020年4月に次期戦闘機開発がスタートして今年で開発3年目に入りました
テンペストの方は2025年頃まで構成要素研究を行い改めて本開発に移行するかを決定します
現時点ではテンペストは採用技術の相互利用は検討できても搭載する部品の内容までは決めにくいのです

日本は2024年に試作機制作を開始して2028年初飛行のスケジュールで動いています
搭載品もドンドン決めていかないといけないスケジュールで動いています
2025年以降に開発が本格化するテンペストより何事も早く決めないといけないう事情があるのです
こうなると使う技術の相互利用とF-3用に開発された製品が後にテンペストでも採用の可否が検討されるという形態した選択肢がありません
技術の相互利用といっても日本側の方が進捗が早いですから日本側が開発した技術を英国が採用の可否を検討するケースが多くなるはずです

こういう条件を考えると日本側が狙っているコスト削減策はF-3開発で得た技術や部品を
できるだけテンペストで採用してもらってコストダウンを図ろうという考えているということです
まだ構成要素研究段階であるテンペスト側は日本側に完成した部品を提供することができないからです