>>632
>自衛隊の一括調達ってどういう仕組みなのでしょうか

その単年度で40両を契約する。

>例えば10億円のって戦車を4年で40両調達する場合、財務省に「今後4年間は、毎年必ず100億円分(10億×10両)の予算を追加で確保してね」と予算請求(?)するのでしょうか?

違う。

少量かつ長期間の整備の結果、高価格となっている装備品等について、経費節減効果の見込まれるものを単年度に
まとめて予算化し、効率化を追求。ただし、単年度での契約ベース予算額の増大に対応することが必要。
https://www.mod.go.jp/atla/soubiseisaku/soubiseisakuseisan/2508honbun.pdf

40両を一括調達するメリットがある場合に、その年の予算で40両を発注する。
その40両についてはメーカーの生産の進捗にあわせて都度支払いが行われ、引き渡し時に完済する。その仕組が>>644の書いている後年度負担というものだが、マスコミが言うような「ローンによる後払い」ではなく、パンピー的には「支払いが終わったときに商品を受け取る」建売注文住宅の出来高払いのようなものであり、コレ自体は一括調達と無関係。

たとえば、注文うけて準備して翌年度から生産開始して完成に2年かかる戦車があったとして、メーカーがまとめて注文してくれるなら1割引きます、という条件を出した場合、それを適用する予算の支出は年度で偏りが出る。

     通常(年10両)    一括(年20両生産) 一括(年40両生産)
1年目 10億円        40億円         40億円
2年目 55億円        80億円         160億円
3年目 100億円10両納入 160億円20両納入  160億円40両納入
4年目 100億円10両納入 80億円20両納入
5年目 90億円10両納入
6年目 45億円10両納入
計   400億円       360億円        360億円

どっかにカネを使うってことはどっかはカネを使えないことになるので、発注側の防衛省が正しく優先順位をつけて、メーカーが割引しやすい条件も把握して値引きを引き出して、財務省に一括調達するメリットもきっちり説明してスムースに予算を出させなきゃならないので、なんでもかんでもできるというわけでもない。