>>138
>>144

日本海軍は42年末に潜水艦作戦を変更して以降は印度洋を除く戦域では
通商破壊や後方の艦隊航路への攻撃を一切中止してしまった。
なので護衛空母がゾロゾロだろうがボツボツだろうが、あまり関係がなく
太平洋戦線では米海軍は護衛空母を通商護衛には使用せず、前線に
出して攻撃戦力の補助に使うか、大西洋に送って護衛作戦で運用した。

敵潜水艦が全然攻撃してこないのに船団の対潜護衛に貴重な軍艦を
つけても無駄だからね。それどころか護衛以前の話で大西洋や末期の
帝国海軍が実施したような船団方式すら採用せず、自由航海で稼行率
最大の効率厨でガシガシ補給物資を運び続けた。広大な太平洋と言う
長大な補給線でありながら大量の物資を運べた理由は正にそこにある。
だから日本の潜水艦が少しでも米補給線に圧力をかけていれば随分
変わったはずだよ

では太平洋にいた日本潜水艦は何をやっていたかと言えば、魚雷を
降ろして米と弾薬を積んで離島やニューギニアの陸軍への輸送だ。
戦史業書あたりで43年以降の記録を見ればわかるが本当にそれしかやっていない。
なので予備魚雷の本数が多ければどうだなんて議論するのも空しい。

遂に敵後方への潜水艦攻撃作戦が再開が決定したのは実に45/4/15になって
から。新作戦に従って残った潜水艦を敵後方に出撃させたのは沖縄陥落後
の45/7の多聞隊になる。その中の伊58は日本の潜水艦が出てくるなど全く予想せず、
護衛もつけずに一直線に進むインディアナポリスを捉えて赤子の手を捻るように
撃沈してしまった。長い事、後方の航路を日本潜水艦に襲われる事が無かったんだから
仕方がないね

潜水艦の性能云々以前に使い方がわかってなかったんだよ。ニミッツが最もバカげた
運用をしたと評した通りで、潜水艦だけを通商破壊仕様にしたところで、有効な使い方を
しようって発想が無いんだからどうにもならない