水雷戦隊での酸素魚雷運用については当時の参謀達が参加した海軍反省会で実態が語られていて元々巡洋艦用の長距離魚雷として開発された経緯から駆逐艦に配備が始まったのは昭和15〜16年
そこで各水雷戦隊に昭和16年度演習の戦技課題として酸素魚雷をどう使うか検討しろってお題が出ていた
しかしこの年は出師準備で各水雷戦隊は開戦時の作戦検討や準備にてんてこ舞いで演習も中止で全然検討出来ないまま戦争に突入
スラバヤ沖海戦で重巡部隊に倣って長距離で撃ってみたものの当然全く当たらず、以降は90式魚雷搭載時と同じ肉薄雷撃が徹底されたとある
海軍水雷史には駆逐艦用としてこの長距離性能は不要であって、小型化して搭載本数を増やすなどの発意が必要だったと反省されてるね