>>685
ドル独歩高は複合的な要因による

一つにはアメリカが日本に比べ支出余地の乏しかった財政出動と、
転職トレンドによる労働需給逼迫により所得が上昇したこと、
にもかかわらずコロナによる物流ボトルネックと対中貿易制限により
物不足と労働不足の両方から圧力が高まりすぎインフレが亢進、
これに利上げで対応したことで一般説を信じるプレーヤーによりトレンドが形成される

これに輪をかけたのが烏露戦争による対露制裁で、ロシアの外準を凍結したため
世界的なドル不足に陥り、また経済は常に“未来はなんとなくこうなりそう”で
今が決まるのであって、欧州とは関係ないJPY/USDにまで“期待”が波及したのが
今の高水準の円安をもたらしている
為替は常に“期待”先行でガンガン動くため、今の円安に対する反応は単なるヒステリーだが
とはいえヒステリーもトレンドを形成するので無視しきれないものではあるが

過去の歴史的経緯を考えればすぐにドルを中心とした価値観はもちろん動かない
(各経済主体がアメリカがドルの充足に動くと予想する、あるいは単に願望を抱く)
が、手当が不十分かつ長期化した場合、つまり“ドル不足は解消されない”という期待が
ジリジリと織り込まれるようになると、
貿易決済の必要性からドル以外の決済が増えるようになり、これをとりあえず止めたいのであれば
ロシアの資産凍結解除しかないというジレンマがある