警察は19日朝、殺人の疑いで広島市西区の職業訓練生・南波大祐容疑者(31)の身柄を
広島地検に送りました。

南波容疑者は去年11月、廿日市市のホテルで、愛知県の大学生・安藤魁人さん(21)に
大量のアルコールや精神安定剤などを摂取させ、殺害した疑いです。

2人は去年2月に愛知県で知り合いました。関係者によると、安藤さんは関東に本部を置く
宗教団体に所属していて、その勧誘を通じて南波容疑者と交流を深めていたということです。

【南波容疑者と同じクラスの人】
「(実態が)よく分からないグループに数珠とか販売するマルチ商法を連想させるような話を
聞いていました。だからみんなそんなに仲良くできなかった」

南波容疑者は去年11月、自分の弟の健康保険証を不正に使用して医療機関を受診。
薬局で精神安定剤など150錠を受け取ったとして逮捕・起訴されていて、警察は、今回の
殺人事件と関連があるとみて捜査を進めています。